こんにちは、宝珠保育園の園長です。
いつも『宝珠のおたより』をご覧になってくださる皆さま、本当にありがとうございます。
様々なことが目まぐるしく変化する近年、時代の流れに合わせて宝珠保育園もアップデートしていこうと考えております。
今回は、「これからの宝珠保育園」ということで、今後の取り組みについて３つご紹介いたします。
1. 園庭のバージョンアップ 5ヵ年計画
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、4月に新しい築山の滑り台が完成しました！園庭に新設されたこの築山の滑り台は、子どもたちに大人気です。笑顔いっぱいの子どもたちが、何度も何度も滑り降りる姿を見るたびに、私たちも心温まる思いです。しかし、これで終わりではありません！宝珠保育園では、さらに楽しい園庭にするための計画が進行中です。一日の大半を園で過ごしている子どもたち。毎日遊ぶ場所だからこそ、変化がないと刺激もなくなってしまいます。今後約5年かけて、園庭に新しい遊具を続々と追加していきます。子どもたちの脳に突き刺さるような刺激を与え、彼らの創造力や運動能力を育む遊具を設置していく予定です。
これらの計画を通じて、宝珠保育園は「遊び」を通じて子どもたちの全人的な成長をサポートしてまいります。
皆さまのご理解とご協力に感謝しつつ、今後もより良い環境作りに邁進してまいります。子どもたちの笑顔が溢れる宝珠保育園の未来を、どうぞご期待ください。
2. 保育園留学プログラムスタート
常に子どもたちの成長と幸福を最優先に考え、国内外問わず出会いと学びの機会を増やすことを目的とした様々な取り組みを進めております。その一環として新しく始めるプロジェクトについてご紹介させていただきます。
今年から、保育園留学プログラムを開始します！
この取り組みは、子どもたちの出会いの機会を増やし、多様な経験を通じて豊かな人間性を育むことを目的としています。
わたしは、成長に欠かせない２つのことを常に大切にしております。
1. 新たなる人との出会い
2.知らないことを知る
この２つは、大人になってからも欠かせてはいけないことだと思っております。
現在、日光市で産まれる赤ちゃんの数は、年間約３００名程です。そのうち１００名は県内外からの里帰り出産です。落ち着いたら日光を出て別の場所へ帰ってしまします。そうなると、日光市で育つ子どもの人数は約２００名。年々減り続ける出生数に伴い、毎年１〜２つの学校が閉校となっております。22〜23年後には日光市全体でみても１校で足りるのではないかと見込まれているそうです。それは必然的に、子どもの頃に出会える人の数が減ってしまうということです。
この問題を解決するために、宝珠保育園では保育園留学プログラムを取り入れることを決めました。
皆さんが住んでいる日光市は、とてもポテンシャルが高く、世界遺産の日光東照宮や豊かな自然のおかげで、国内だけじゃなく世界中から注目されております。昔に比べて働き方が自由になった今、お子さんを預けてリモートワークをしたらり、お休みの日は家族で日光の街を観光したりというニーズが増えており、保育園留学の希望者も殺到しているのが現状です。
これは、宝珠保育園の在園児の刺激と出会いになり、希望者のご家族へ貴重な経験をしていただけること、日光市の経済にもよい、三方よしの取り組みではないかと考えております。
3. 畑を今より倍の規模に！
宝珠保育園は、横30m・縦15mという、保育園ではやや珍しい大規模な畑をご厚意により提供していただいております。
この畑は、今年で4年目。畑を始めるきっかけは、食育の一環として毎日食べる給食に使う野菜を自分たちで作り、いのちの大切さを学んで欲しいという思いからでした。
毎年少しづつ大きくしていった農園。給食以外にも、地域の皆さんにも子どもたち手作りの野菜を届けたいという思いで直売所もはじめました。
わたしたちの畑で作る野菜は、完全無農薬！農薬を使わないと、野菜ってその野菜本来の味がしっかりするんです。
子どもたちはもちろん、野菜が苦手だった保護者の方も、子どもたちが作った野菜なら食べられると言ってくださるんです。
メリットはそれだけじゃないんです。お野菜のお手入れや収穫をするために、外に出て太陽を浴びる、素手で土をいじり、野菜と触れ合う。これは成長段階の子どもたちのからだにも心にも良いことなんです。また、宝珠保育園のある土沢地区の基盤は農業です。この時期から、自分たちで育てた野菜で人を喜ばせる体験や、野菜を育てる楽しさや大変さを味わうことで、将来農業の担い手になってほしい。
これらの機会をもっと増やせたらと、今年は農園の面積を倍にしていこうと思っております。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日光にある高級ホテル「ふふ 日光」で提供されているお料理の一部に、わたしたち宝珠保育園の農園で育てた野菜が選ばれております！
参考：ふふ 日光公式ホームページ
宝珠保育園の取り組みを通して、この町がもっとより良い町になるきっかけになってくれたらと思っております。